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不登校生と精神病は残念ながらとても関係しています。私たちが出会ってきた不登校生で、精神科のお医者さんに診断された病名を調べました。

@対人恐怖症
対人恐怖症は、対人恐怖とも言われますが、人前で緊張し、思うように話が出来なくなってしまうとか、顔が赤くなってしまう、人の視線が気になってしまう、という形で現れてくる、強迫神経症の中でも特に、日本人に多く見られるものです。

日本のような集団行動を重視する社会においては、アメリカなどの個人主義の国に比べ、人間関係(対人関係)が崩れることは、社会的な死を意味するため、この「社会的な死の恐怖」から対人恐怖症の症状が起こりやすくなっているのではないかと思います。

対人恐怖症には色々な症状がありますが、いずれの症状も、人から変に思われるのではないかという人間関係(対人関係)の不安が根底にあると言えます。

人見知りをするとか、人に気を使うということは、誰にでも多かれ少なかれあるものですが、これが過度に強くなり、心の悩みになっているのが対人恐怖症だと言っても良いのではないでしょうか。

A潔癖症
潔癖症(不潔恐怖症)は、潔癖性や不潔恐怖とも言われ、強迫神経症の一種になり、不完全恐怖の症状と重なる面の多い症状だと言えます。

潔癖症(不潔恐怖症)は、何度、手を洗っても、まだ、汚れているような感じがして、気が済まない。
このために、何回、何十回と手を繰り返し洗ってしまう、といった形で現れてくることが多いものです。

このように、気になることに引きずられて行動してしまうのが「強迫行為」と言われているものなのですが、潔癖症(不潔恐怖症)の場合、このような「強迫行為」を行えば行うほど、逆に、余計に、気になり、恐怖さえ感じるようになってしまうものなのです。

そして、手洗いに何時間もかけてしまうという状態になり、日常生活に支障が出てきてしまうことも、よくあるものなのです。

また、潔癖症(不潔恐怖症)の場合でも、病気が移るのではないかと、恐怖を感じるということで、疾病恐怖の症状と重なる場合も出てきます。

<具体例>
・何度、手を洗っても、不潔な感じがして気がすまない。
・不潔な感じがして、電車やバスの、つり革につかまれない。
・レストランでご飯を食べる時、キッチンでの衛生管理が心配で食べられない。
・何回、掃除をしても、まだ不潔な感じがして、恐怖さえ感じてしまう。
・エスカレーターやバスの手すりにつかまれない。
・図書館の本や古本が汚く感じてしまい、触れない。
・1日に何度も、シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりしてしまう。
・外で座る時、何かに汚染されるのではないかと気になり、恐怖を感じてしまう。
・他人と一緒に鍋や焼肉をつつくのに抵抗がある

B自律神経失調症
慢性的な頭痛や肩こり、下痢、めまい、不眠症、疲労感など、体調不良といった症状で現れてくるのが自律神経失調症になります。

自律神経失調症は、自律神経や自律神経失調、自立神経失調症とも呼ばれますが、普通神経症が原因になっている場合が多いものです。

疲労感や体調不良などの症状のために病院の内科にかかっている人の何割かは、自律神経失調症の方だとも言われています。

自律神経失調症で悩んでいる時は、病院で、いろいろ精密検査をしても異常がないと言われ、しかし、症状は明らかにあるために、いわゆるドクターショッピングと言われるものですが、別の病院で診てもらうということを繰り返すことがよくあります。

しかし、色々な病院で診てもらうたびに、先生から言われた言葉が逆に気になってしまい、余計に、疲労感や体調不良などの症状を強くしてしまうことも多いものなのです。これも自律神経失調症の場合の特徴だと言って良いと思います。

Cうつ病
うつ病状態(うつ状態)は、やる気が起きない、将来に対して不安を感じる、不眠症、慢性的な頭痛、手足のしびれ、倦怠感など、純粋な、うつ病と、ほとんど見分けの付かない症状が起こります。

うつ病状態(うつ状態)と言われると、何か純粋な、うつ病と同じように、心の病気ではないかと心配しやすいものですが、うつ病状態(うつ状態)は、神経症から来ているものなのです。

つまり、純粋な、うつ病のような心の病気(精神病)とは全く異なるものですので、安心して下さい。

このため、うつ病状態(うつ状態)とか、抑うつ神経症と言われても、あまり、心配しないようにしていった方が良いと思います。

また、純粋な、うつ病の人の場合は、他者本位(他人本位)の考え方をしているものなのですが、うつ病状態(うつ状態)の人の場合は、自分本位に考える傾向が強いと言えます。

具体的に言えば、勉強に対して、やる気が起きないという状態の場合、純粋な、うつ病の人は、会社や家族に迷惑がかかると考えるものですが、うつ病状態(うつ状態)の人の場合は、何でやる気が起こらないのだろうか、とか、このまま、やる気が起こらなければどうしよう、といった不安を感じるのです。

Cアスペルガー・ADHD

アスペルガー症候群の定義や、アスペルガーと高機能自閉症は同じものかどうかについては諸説あるが、一般的には高機能自閉症(知的障害のない、あるいはほとんどない自閉症)と同じものとされる(アスペルガーは知的障害の有無を問わず、言語障害のない自閉症を指すという人もいる)。

一般的には自閉症の軽度例と考えられているが、自閉傾向が強い場合は社会生活での対人関係に大きな問題が起きる傾向がある。

また、ADHDのような注意欠陥・多動性障害に併発している人も多い。


このような診断をされた不登校生について、さまざまなアンケート・インタビューをした結果、わかったことがあります。それは、このような症状が出てきたのは、不登校になってからだということです。

つまり、これらの精神的症状が原因で不登校になったのではないということです。

多くの方は、自分を納得させるために「自分の子供は、こういう精神的な病を持っていたから不登校になったんだ。」と言い聞かせているようです。

でも、本当はまったく違います。このような精神症状になったのは、不登校になって何ヶ月も家に一人でいたからなのです。

やはり、長期の不登校生にほとんどみられます。だいたい3ヶ月以上学校へ連続で行っていないと、そのような精神状態になる土俵がつくられていくようです。

この詳しい心理状態を知らなければ、不登校を克服できるようにはならないと思っています。

私の知っている子で、小学校から不登校で対人恐怖症・潔癖症が併発しているような女の子は、とてもすごい状態でした。そういった難しい精神状態の子には、多数出会ってきました。

正直、ある程度までその症状が進行してしまった子に関しては、さすがの私でも教育をできません。そのような状態になるまでに、解決しなければいけません。ということは、時間は解決してくれないということです。

待っていたら解決できずに、精神状態はより悪化していくだけです。

これも不登校のお子様をもつご家族の間違った考え方でもあるのです。精神科や心療内科に診てもらうことは、心情を察しますが、解決にはつながらないということです。


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